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かくれんぼ / Hide-and-seek
気ままに綴る写真絵日記です。
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日本趣味 / Japonism
コッツウォルズ(Cotswolds)に向かう列車は、定刻の 9 時 35 分にパディントン(Paddington)駅を出発しました。

列車はほとんど振動もなく滑るように走り、
ちょっと騒がしい若者のグループを除けば大変快適なのですが、
車窓から見える空はどんより曇っていて、
どうにも憂鬱な気分になってきます。

まぁ、イギリスらしいと言ってしまえばそれまでですけど。
パディントン駅を出る時にはたくさんいた乗客は、
オックスフォード(Oxford)駅を過ぎるとぐっと減り、
列車はいよいよのどかな田園風景の中を走ります。

11 時 20 分、だるそうに大きな溜め息をつきながら、
車掌がモートン-イン-マーシュ(Moreton-in-Marsh)駅に到着することを告げました。
やれやれ、漸く到着です。

車外に出ると、空は相変わらずの曇り空。
やや肌寒く、陽気な春の印象は微塵もありません。
まぁ、そのうち晴れてくるかもしれませんし、
のんびりいきましょう。

モートン-イン-マーシュはごくごく小さな町です。
メインストリートでは観光客相手の土産物屋とか骨董品屋とかが軒を連ねていますが、
復活祭だからなのか、それとも日曜日だからなのか、
半分以上の店が閉まっていました。

ガイドブックを読むと、毎週火曜日に大きな市が開かれて、
かなり賑やかになるそうですが、
平日じゃあ、来たくても来れません。

まぁ、べつに買い物しにきたわけじゃありませんし、
開いてる店をちょっとだけ素見してから、
面白そうなものを求めて歩き出しましょう。

といっても、特に行きたい場所、見たいものを決めてきたわけじゃありません。
周りを見渡すと、植物園と鷹狩りセンターの案内標識がありました。
これはなかなか面白そうです。行ってみましょう。

メインストリートを離れて歩き出すと、
5 分もしないうちに周りは田園風景に変わりました。
イギリス独特の生け垣や石垣で囲われた放牧場では、
羊達がはむはむと草を食んでいました。

Cotswolds

さて、コッツウォルズについて簡単に説明しておきましょう。
コッツウォルズは倫敦から西に 100 キロメートル余りの距離にある、
東京都ほどの広さのなだらかな丘陵地帯(Wolds)で、
その中に、それぞれに個性のある町や村が点在しています。

現在も広々とした田園風景と、
現地で採れるライムストーンで造られた古い建物が残り、
海外からの観光客のみならず、都会に暮らすイギリス人にとっても、
心の故郷的な憧れの地となっています。

その田園風景の中、カメラ片手に道端の花々を見ながらよたよた歩くこと 1 時間余り、
漸く植物園/鷹狩りセンターの入り口に到着しました。
そこから田園の間をまっすぐ伸びる道をさらに歩くこと 10 分、
やっと鷹狩りセンターの前まで辿り着きました。
なるほど、鷹狩りの実演らしきことをしているのが見えます。

ここでは森林植物園(Batsford Arboretum)と鷹狩りセンター(Cotswold Falconry Centre)が同じ敷地内にあって、
ひとつの入場券で両方観れますが、
僕は鳥は好きでも鷹狩りにさほど興味があるわけではないですし、
植物園を観るだけで閉園時間いっぱいまでかかるでしょうから、
鷹狩りの方は今回はパスしましょう。

ところで、この植物園、非常に際立った特徴があります。
やたらと日本と繋がりのあるものが見られるのです。
例えば、仏像とか、石灯籠とか、日本の楓の仲間とか。
そして特にこの時期に目立つのは、
日本の桜のコレクションです。

ご興味のある方は、こちらをご覧ください。

いやぁ、このイギリスで、日本のいろんな桜の品種を見れるとは思いもしませんでした。
ソメイヨシノもちゃんと見つけましたよ。
ひと株だけ、しかもやや葉桜になりつつありましたけど。

しかしなんでまた、イギリスの、しかも田園地帯に、
こんな日本趣味な植物園があるのでしょうか。

パンフレットによると、この植物園は 19 世紀末に、
この地の領主であったレデスデール(Redesdale)卿によって造られましたが、
彼は元々ロシア、中国、そして日本に大使館員として駐在した人で、
日本に駐在している時は、東洋の文化と政治に関する権威とみなされていたそうです。

彼はイギリスに帰国後、キュー王立植物園の管理業務に携わる一方、
1886 年までに当地(バッツフォード、Batsford)の所有者となり、
王立植物園の仲間とともに、ここに新たな森林植物園を造ることを計画しました。
その際、彼の意向で日本的なものがいろいろ配置されたようです。
その結果、バッツフォードは日本趣味の植物園とみなされるようになりました。

もっとも、実際には植物園に植える植物の選定に関しては中国的な要素を主に取り入れていたし、
彼自身は日本の枯山水を不自然だと言って嫌ったそうなので、
まったく日本趣味だと言い切ってしまうのは語弊がありそうですが。

まぁ、それはそれとして、
桜や楓のコレクションを見ても特に感じますが、
彼に限らず、日本人の植物に対する感性に一目置いてる人は、
イギリス人の中に少なからずいるような気がします。
盆栽が好き、なんて人もいますしね。

まぁそんなわけで、思いがけない日本との出会いに驚きと感動を覚えながら植物園の中をくまなく巡り歩いているうちに、
閉園時間が近づいてきました。
さて、そろそろ引き上げましょうか。

それにしても、植物園を去り、モートン-イン-マーシュ駅に向かってよたよた歩きながら見上げる空は、
相変わらずの曇り空です。
結局最後までお日様は拝めませんでした。
晴れていればもっと気分の良い旅行になったでしょうが、
こればかりは、まったくもってアテが外れてしまいましたね。

さぁ、駅に着きました。
あぁ、いっぱい歩いて疲れました。
列車に乗ったら、そのまま倫敦まで爆睡です。

ーーーーーーーーーー

I visited to Moreton-in-Marsh in Cotswolds by train at Easter.
Although there were many tourists, more than half of shops in the small town were closed.

I walked along A44 road and saw many wonderful rural views on the way to Cotswold Falconry Centre and Batsford Arboretum, which were located at a distance of about one mile from the town.

I saw many cherry trees from Japan at the arboretum.
There were also many stuffs connected to Japan.
I wondered why the arbortum favoured Japonism.

The arboretum was created by Lord Redesdale in the end of the 19th century, who had been a British ambassador to Russia, China and Japan.
He seemed to be an authority on Oriental culture and politics.

After his return to Britain, he constructed the arboretum with his friends from Kew Gardens.
Therefore we can see various stuffs connected to Japan there.

I was impressed with the beauty of cherry blossoms and glad to see Japan in a foreign country far from Japan.

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コメント
コメント
子羊可愛い~
こちらにくれている目線に、
こちらの目尻が下がってしまいますね(^^)

ところで、画像のリンク貼りがうまくいってないみたいです(^^;
ブログ上に画像が表示されず、クリックして閲覧できました。
老婆心ながら、ご確認をば。。。
2009/04/15 (水) 10:37:28 | URL | 「ほ」 #4ifQ3KdE[ 編集 ]
「ほ」さん、
子羊、結構あっちこっちぴょんぴょん跳ね回って、
すぐにフレームから外れてしまうので、
なかなか上手く撮れません。
でもこの仔は、妙にこっちに興味があるのか、
暫くこの姿勢でこっちを向いていました^-^

ところでリンクの件ですが、
これで何も問題はないですよ。
えぇと、ブログ上に画像を貼っていないのがおかしいということでしたら、
他者の写真を自分のブログに貼り付けるのは僕の流儀に合わないので、
それを敢えてしていないということでご理解いただけないでしょうか^-^
2009/04/15 (水) 10:59:19 | URL | はいど #/4P23VoM[ 編集 ]
あれれ?
そしたら、たまたま見えないのかなぁ
(ちなみに今は会社PCからのぞいてます)

ブログ記事内の画像の欄が、
空白&左上隅に×のついた、いわゆるエラー表示になっちゃってるんです。
で、その空白部分で右クリック~プロパティを覗かせていただいたら、
画像HTMLの最後が、
「Cotswaldss.jpg」となってました。
末尾の「s」がひとつ多いせいかな・・・って。

あ、当然、他者の写真だなんて思っていませんよ~(^^)
2009/04/15 (水) 12:23:56 | URL | 「ほ」 #4ifQ3KdE[ 編集 ]
世界の車窓から
夜11時だっかな、わずか5分間ですが
列車の旅を紹介する番組があります。
見ていると乗客や車窓の風景、すべてが
魅力的に見えました。
普段くるまばかりの移動ですが、列車の旅に
ひかれています。
いろんな驚きがあってよかったですね。
2009/04/15 (水) 13:23:04 | URL | ken #nn2s4Z0M[ 編集 ]
「ほ」さん、
あ、なるほど。
Batsford のサイトへのリンクのことを言われてるのだとばかり思っていましたが、羊さん達の写真のことですね。
大変失礼しました^-^;

それで、こちらでも念入りにチェックしてみましたが、
「s」が余計に付加されるのはこれまでのブログの写真でも同様ですので、
「s」と、画像が表示されていないこととは関連なさそうに思います。
因みに、「s」はどうやら「サムネイル」を意味しているようで、
この「s」がつくことでサムネイル表示されるという仕組みのようです。

そんなわけなので、何故今回に限って「ほ」さんの環境で画像がちゃんと表示されていないのか、こちらから原因を明らかにすることはできませんでした。面目ありません。

念のため、再編集で画像を貼付け直してみましたが、
やはり表示できていないでしょうか?
2009/04/15 (水) 16:14:57 | URL | はいど #/4P23VoM[ 編集 ]
ken さん、
『世界の車窓から』、知ってますよ。
確か、石丸謙二郎さんがナレーションされてますよね。
あれを観ると、旅情がかき立てられてちょっと危険な番組です^-^;

列車の旅もたまにはいいですよ。
なんたって、ずっと寝てられますし(それじゃ車窓の風景を楽しめませんけど^-^;)、
自家用車を使うよりは、エコにも貢献(多分)するでしょうし^-^
2009/04/15 (水) 16:24:11 | URL | はいど #/4P23VoM[ 編集 ]
見えてま~す(^^)
その後会社のPCでは拝見しなかったのですが、
自宅PCでは問題なく表示されてますよ~。
どうもお騒がせしました(^^;
2009/04/16 (木) 01:18:46 | URL | 「ほ」 #4ifQ3KdE[ 編集 ]
それはよかった。
「ほ」さん、
ご自宅のマシンなら問題ないんですね。
もし会社のでまだちゃんと表示されないのなら、
根本的な解決にはなっていませんが、
まぁ、取り敢えず安心しました^-^
2009/04/16 (木) 05:58:11 | URL | はいど #/4P23VoM[ 編集 ]
すてきな一日でしたね
お久しぶりです♪

↓といい、今回の植物園といい、すてきですね。
イギリスって国土が狭い割には、広い公園なんかあっていいですよね。
曇り空にはちょっとがっかりでしたが。

たっぷり眠って、疲れはとれたでしょうか。
2009/04/19 (日) 14:02:15 | URL | いずみ #NjDYclhA[ 編集 ]
いずみさん、
イギリスは、産業革命の頃に凄まじい公害に苦しめられた経験からか、
環境保全には情熱的に取り組んでいます。

あと、イギリス人は元々コレクター気質なので、
倫敦だけでも相当な数の博物館があるし、
さらにガーデニング好きなので、
こうしていろんな植物を集めて、
植物園を作ったりしています^-^
2009/04/19 (日) 18:14:18 | URL | はいど #/4P23VoM[ 編集 ]
あれれ
私も画像が表示されない状態になってます。
自分のトコの写真も。
なんでだろ。。。。ほっとけば見れるようになるかな、、、(´゚艸゚)ブッ♪
お久しぶりですはいどさん^^;
娘の行事が重なると、緊張してブログもおろそかになってしまい、毎回申し訳なく思っています。
(色んな事、一度に出来ないタイプで・・)
イギリスにソメイヨシノ。。。なんか素敵ですね。
桜の季節が来ると、日本人でよかったな~なんて思ったりします。

2009/04/21 (火) 08:38:21 | URL | e★mi #-[ 編集 ]
こんにちは。
どこに行くにも車が主なので、たまには列車に乗っての旅をしてみたいです。
どんよりとした曇り空、ここ日本でも爽やかな青空ってなかなかないですよ。
写真を撮ろうかな~と思っても空の色がうす曇りだと、何だか冴えませんね。
ロンドンは霧の町と言われてますけど、やはり青空の日は少ないのでしょうか。
植物園は、興味があるのでいいですね~
まさかそこに桜があるなんて!思いがけない繋がりがあるのですね^^
2009/04/21 (火) 09:18:41 | URL | ルピア #-[ 編集 ]
emi さん、
うーん、なんででしょうね。
僕が調べた限りでは何ら問題はないし、
ちゃんと画像は表示されています。
もちろん、emi さんのブログの方も正常に見えてますよ。
ブラウザが違うとか、
OS が違うとか、そういう理由なら、
僕にもどうしようもないですね^-^;

姫ちゃんの卒園、入学、お疲れさまでした。
桜の開花はちょうどいいタイミングだったようですね^-^
2009/04/22 (水) 04:36:23 | URL | はいど #/4P23VoM[ 編集 ]
ルピアさん、
どうもです^-^
日本もイギリスと同じく、
鉄道網の発達した国ですから、
列車の旅も便利で楽ちんですよ。

日本の春と秋は天気が不安定ですが、
こちらは年中不安定で、
特に倫敦は一日のうちに季節が巡ると揶揄されるほどコロコロ天気が変わります。
今日の英語の講義の話題も、雨でした^-^;

イギリスは欧州の中ではとりわけ日本と深い関係のある国のひとつで、
いろいろなところに『日本』を見つけることができます。
その意味では、日本人にとって暮らしやすい国かもしれません。
2009/04/22 (水) 04:51:12 | URL | はいど #/4P23VoM[ 編集 ]
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