かくれんぼ / Hide-and-seek
気ままに綴る写真絵日記です。
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2014 年夏の英国 三・四日目 / United Kingdom in the summer of 2014, days 3 and 4

エディンバラはスコットランドの首都です。

『首都』という単語から分かる通り、スコットランドは一つの国です。
と言っても、主権国家たる『グレートブリテン及び北アイルランド連合王国』を構成する、主権のない『カントリー』の一つ、という意味ですが。

歴史的な経緯もあり、スコットランド人はスコットランド人としての強いアイデンティティを持っており、
自己紹介の際には自分がスコットランド人であることをきちんと表明します。
うっかり彼らを『イングリッシュ』と紹介すると不機嫌になるので要注意です。
スコットランドには連合王国からの独立を目指す政治運動もあり、
9月18日には独立の是非を問う住民投票も予定されています。

まぁ、そんなお国柄ですから、文化風俗に対するこだわりも強いわけで。

スコットランドの文化で真っ先にイメージされるのは、キルトとバグパイプでしょう。

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エディンバラ市街地の目立つ場所に、こんなふうにストリートバグバイパーが立ち、
あの独特の音色で音楽を奏でていました。

ところで、キルトの下には下着を付けないのが正統なのだそうです。
まぁつまりは、フル○ンなわけですね。
さすがはスコットランドの首都、エディンバラと言うだけあって、
バグパイパー以外にも普通にキルトを着て歩いている人を何人か見かけましたが、
髭面のあの人とか、スキンヘッドのあの人も、
キルトの下は実はフル○ンだったりするんだろうか、と思うと、
強面でもちょっと親しみを感じたりしなくもありません。

エディンバラの街の中を歩いていると否応無しに目に入ってくるのはバグパイパーだけではありません。

エディンバラ城

エディンバラ城です。
エディンバラに着くなり、断崖絶壁の上に立つこの城の威容に目を奪われました。
朝夕の斜光線に照らされた城の姿はとりわけ美しく壮大でした。
まさしくこれが天然の要害、難攻不落という言葉がよく似合う城です。

エディンバラ城は有料で見学できますが、
しっかり見学するとかなり時間がかかりそうで、
エディンバラでの滞在時間もあまり長くはありませんでしたから、
今回はエディンバラ城見学は見送りました。次に来る時の楽しみに取っておきましょう。

エディンバラ市内には、城の他にもやたらと目立つ建物がもう一つありました。

スコット・モニュメント

スコット・モニュメントと呼ばれるこの奇妙な建物は、
18世紀にスコットランドで生まれた作家、ウォルター・スコット卿の記念碑で、
高さ61メートルもあり、作家の記念碑としては世界最大のものだそうです。
料金を払って中に入ってみると、ほぼてっぺんまで登れるようになっていました。
しかし、階段が恐ろしく狭くて、

スコット・モニュメントの階段

てっぺん近くになると、体を曲げないと階段を上がれないほどでしたから、
肥った人とか閉所恐怖症の人なんかは絶対入ってはいけない建物です。
でも、てっぺんからはエディンバラの街を一望できて、実に壮観な眺めでした。

そのスコット・モニュメントのすぐそばには、スコットランド国立美術館があります。
ロンドンのナショナル・ギャラリーのエディンバラ版みたいなものでしょうか。
入館料は無料ですが、5ポンド程度の寄付は求められます(強制ではありません)。

国立スコットランド美術館

展示作品はよく知られたものもあり、それなりに立派なコレクションでしたが、
美術館を運営する姿勢には大いに首を傾げるものがありました。
というのも、来館者がやたらと(半ば堂々と)展示作品の写真を撮っていて、
館内の監視員は殆ど咎めもせず、椅子に座って居眠りしている人までいました。
展示室には天窓があり、天窓から差し込む光で作品が見づらいことこの上なく、
また、光による作品の劣化も懸念される環境でした。
これが国立美術館とは驚きでした。がっかりです。

スコットランド国立博物館でも、
展示物の台座に寝転がったり展示物に寄りかかったりする子供なんかがいても、
親は注意しないし、博物館員が咎める様子もありませんでした。
エディンバラの美術館や博物館ではどこでもこんななのでしょうか。

それでも、古い建物をよく残している古都の景観に感心しつつ、
エディンバラでは見れる限りのものをいろいろ見て回りました。
その中でも、特に印象深いものが一つありました。

旧市街を歩いていて、「ボビーの像」の場所を示す標識をいくつか見かけました。
ボビーの像って、何だろう、と思いつつも特に気にも止めず、
たまたまその方向へ向かって歩いていると、
なにやら交差点に人だかりがあり、写真を撮ってる人もいました。
何だろうかと彼らの視線の先を見ると、そこには1匹の犬の銅像がありました。

グレイフライアーズ・ボビー

台座の碑文には、以下のように書かれていました。
「グレイフライアーズ・ボビーの愛情あふれる忠誠心に捧ぐ
1858年、この忠実なる犬は、グレイフライアーズ教会墓地まで飼い主の遺体に付き添い、1872年に死ぬまでそのそばを離れようとしなかった。
バーデット=クーツ女男爵によって建立」

どうやらこれがボビーの像ということのようですが、
これだけだとどういう犬なんだか、ちょっと分かりづらいですよね。

ボビーの像の背後には、『GREYFRIARS BOBBY'S BAR』というパブがあり、
その表の壁に、以下のような説明書きがありました。
「’ボビー’は、スコットランド市警の夜警だったジョン・グレイが飼っていたスカイテリアの名前である。彼らは2年間、片時も離れることはなかった。しかし、1858年2月、ジョン・グレイは結核のため他界した。彼はグレイフライアーズ教会墓地に埋葬された。ジョン・グレイの死後14年生きたボビーは、飼い主の墓所に座って余生を過ごしたと言われている。グレイフライアーズの庭師や管理人は何度もボビーを追い払おうとしたが、やがてボビーを哀れに思うようになった。ボビーは小屋を与えられ、時間通りに餌ももらうようになった。ボビーはどんなに天気が悪くても、一夜たりとも飼い主の墓所から離れようとしなかった。1867年、エディンバラ市長は市議会の責任の元にボビーの飼養許可を取った。ボビーは残念ながら1872年に死んだ。ボビーは神聖な土地である墓地に埋葬されることができなかったが、代わりにグレイフライアーズ教会墓地の門のすぐ内側、ジョン・グレイの墓所にほど近い場所に埋葬された。」

こ、これは......犬が好きな人なら涙無しには聞けない話ですね。
日本で言うなら忠犬ハチ公ではないですか。
そういえば、渋谷駅前にもハチ公の像があるし、
洋の東西を問わず、こういう話に人は感動して称えようとするものなのですね。
もっともボビーの像は駅前とかにあるわけではないので、
待ち合わせの目印に使われることはなさそうですが。

忠犬ハチ公との共通点と言えば、もう一つ。
ボビーの物語も2006年にイギリスで映画化されていたようですね。
日本では公開されなかったのでしょうか。一度観てみたいものです。

さて、英国の旅の四日目は、午後2時過ぎにエディンバラから、
南に下ってイングランドの湖水地方に行く列車に乗りますが、
その前にスコットランド国立美術館のレストランで昼食をとることにしました。

ウェイトレスのお姉さんに、
「一番スコットランド的なメニューはどれですか?」と訊いたら、
カレンスキンク(Cullen skink)ですね、との答えだったので、それを注文しました。
メニューの説明書きを読むと、伝統的なハドックというタラ科の魚の薫製と、
ジャガイモとリーキというネギの一種を煮込んだクリームシチューにパンを添えたもの、
と書かれていて、なるほど、大皿のクリームシチューとパンが運ばれてきました。
イギリスの食べ物は不味いなどともっぱらの悪評がありますが、
なかなかどうして、これが結構美味しかったです。

さぁいよいよ、湖水地方へ向けて出立です。
まずはマンチェスター行きの列車に乗り、
羊やら牛やらが草を食むのどかな風景を眺めながら揺られること2時間、
オクセンホルム駅に着いたら、ここでウィンダミア行きの列車に乗り換えて、
20分ほどで終着駅のウィンダミアに到着しました。
ここから更に、くそ重たいスーツケースを汗だくで引きながら歩くこと20分、
予約していた宿に着きました。

通された部屋は狭い階段を上った3階にあり(エレベータはない)、
部屋のドアを開けると何故かいきなり下りの階段があり、
この階段を下りなければベッドに辿り着けないという、
重たい荷物を持つ者にとってはなかなかサディスティックな宿ではありましたが、
経営者は優しげな女性で、印象はわりと好かったです。
まぁ取り敢えず、ここが湖水地方での二夜の宿ということになります。

続く。

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