かくれんぼ / Hide-and-seek
気ままに綴る写真絵日記です。
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半端者

さて、箱根を離れ、さらに東へ。
でも、そろそろ一気に東北まで足を伸ばしてみようかな、と思い、
高速に乗りました。
そんで折角だから、本州最北端まで行って、
大間のマグロでも食ってやるかぁ、と意気込んだまではよかったのですが、
岩手県があまりにも南北に長く、
これでは青森県に入るまでに力尽きてしまうではないか!
と途中で気づいてしまいました。

そんなわけで、急遽目的地を変更し、岩手県中部のインターチェンジで高速を降りました。

そこは花巻市。そう、あの宮沢賢治が生まれ、そして没した土地です。

いやぁ、実を言うと、以前から来たいと思ってたんですよ。花巻市。
まぁ、彼の生き方云々はともかく、『雨ニモマケズ』にも顕われている、
彼の強烈な信念には、やはり感銘を受けずにはおれませんし、
そんな彼を育んだ花巻が、どんな土地なのか、ずっと興味があったのです。

さて、花巻市に入り、まずは北上川河畔に向かいました。
ちょうど渇水が続いていたため、北上川の水量が減り、彼が『イギリス海岸』と呼んだ川底の鮮新世の凝灰岩質泥岩層が露出しているということだったのです。
それはぜひとも見に行かねば、と勇んで行ったわけです。

さぁ、着きました。どれどれ、イギリス海岸は、どんなんかなぁ......

イギリス海岸

って、イギリス海岸、水没してるやないですか!

いや、まぁ、そうじゃないかと思ってはいたんですがね。
何しろ、僕がこっちに来るのに合わせて、しとしとびっちゃんな空模様が続いておりましたから、
当然のように増水しておったわけです。

あああ、残念なり、と思っていたら、
たまたまそこに居合わせていた男性から、
「明日は、上流のダムで放流量を減らすから、明日なら見れますよ。」
との情報が。
どうやら、翌日9月21日は宮沢賢治の命日で、
数年前からダムを管理している国土交通省が命日に合わせてイギリス海岸が見えるようにしているようです(朝日新聞記事)。
公務員も、なかなか粋な計らいをするじゃないですか。

でも明日は、東隣の遠野市に行こうと思っているのです。
残念ながら、見れませぬ。

そんなわけでイギリス海岸は諦めて、
宮沢賢治関連の記念館やら博物館を巡って歩きました。
宮沢賢治一色の一日でした。

それにしても、宮沢賢治という人は、
文学はもちろん、博物学、科学、音楽、宗教、哲学など、様々な分野に通じ、
類い稀な才能の持ち主には違いなかったのでしょうが、
代表作『銀河鉄道の夜』を始めとして、多くの文学作品が未完ですし、
色々な仕事に就くけども、様々な事情があるにせよ、どれも中途で辞めてしまい、
遂には自らの人生まで中途で終えてしまった、偉大なる半端者です。

「未完既に完成。 求道即道也」
彼自身、こんな開き直りに近いような言葉を残しているそうですから、
まったく、筋金入りの半端者です。

それでも彼が多くの人に今も愛されるのは、
彼の人柄と、それを支える強い信念の故なのでしょう。

一日だけではありましたが、
宮沢賢治の命日の前日という奇遇もあり、
宮沢賢治をどっぷりと堪能させていただきました。

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