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かくれんぼ / Hide-and-seek
気ままに綴る写真絵日記です。
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曾根崎心中 / The lovers' suicide

先日、国立文楽劇場曾根崎心中を鑑賞してきました。

曾根崎心中のチケット

えぇ、橋下徹・大阪市市長殿が散々にこき下ろして、
逆に自身の無知蒙昧ぶりを世間に晒すことになった文楽の曾根崎心中です。

実は文楽鑑賞は初めてでしたが、面白かったですよ、曾根崎心中。
江戸時代最高の戯作者・近松門左衛門の傑作だけのことはありました。

文楽についてちょっと豆知識を披露しますと、
文楽は 江戸時代に確立された日本の代表的な古典芸能で、
いわゆる人形浄瑠璃のことです。
国の重要無形文化財であり、
2009 年には UNESCO の世界無形遺産にも登録されました。

そのせいか、観客の中には外国人の姿も見られました。
曾根崎心中のような古い演目は、日本人でも太夫の語りが難しいし、
現在とは時代背景が違うし情緒も少なからず違っていますから、
外国人にはなおのこと理解が難しいのではないかと思いましたが、
ちゃんと英語のイヤホンガイドが貸し出されていました。
そりゃそうですよね。

あ、もちろん、日本語のイヤホンガイドも貸し出されていますし、
太夫の古い言い回しそのままではありますが、
舞台の上に字幕が投影されていますから、
内容を理解するのは必ずしも難しくはありません。
まぁ、視線を字幕と人形の間で行ったり来たりするのは疲れますけども。

さて、曾根崎心中と言えば、題名こそよく知られていますが、
実話に基づいていることは意外に知られていないかもしれません。

曾根崎心中の主人公、徳兵衛とお初が命を絶ったのは、
元禄 16 年 4 月 7 日(1703 年 5 月 22 日)、今から 309 年も昔のことで、
現場は、大阪キタのど真ん中、お初天神通り商店街の一番奥に鎮座する、
露天神社(通称お初天神)の森だったそうです。

今やビルが林立する中にその神社はひっそりと残されており、
その一角に二人の銅像が置かれた社があります。

お初天神

聞くところによれば、お初天神は悲劇の舞台であったにも拘らず、
今では恋愛成就のパワースポットなのだそうです。
まぁ、おおかた客寄せのためのネタなんでしょうけども、
ご利益は信じる者にこそ訪れるもの。
そこはやっぱり信じたもん勝ちということでしょう。

曾根崎心中は二人の死からわずか 1 ヶ月後に浄瑠璃の演目として初演され、
当時の人々の絶大な共感を呼んで、心中事件が流行する事態まで生じたようです。
その後江戸幕府が心中物の演劇上演を禁止するまでに至ったため、
浄瑠璃の曾根崎心中は昭和 30 年に復活するまで上演されませんでした。

そんな周辺知識もつけた上で観ると、
曾根崎心中もさらに味わい深く楽しめるかもしれません。
あ、でも、曾根崎心中の上演はもう 7 日の火曜日に終わってしまいます。
まぁ、古典中の古典であり、最も有名な演目ですから、
またそのうち上演されるでしょう。

ちなみに、曾根崎心中は歌舞伎の演目にもなっています。
これも機会があれば観てみたいものです。

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I appreciated bunraku, a traditional Japanese puppet theatre, on thursday evening.
'Sonezaki Shinju' was playing at that time.
That was a moving programme for me.

'Sonezaki Shinju' is based on the real story of Tokubei, an assistant manager at a soy sauce shop, and Ohatsu, a prostitute in the Edo period.
They decided to kill themselves due to his friend's betrayal about 300 years ago.
They died together in the wood of Tsuyu-no-tenjin shrine.

Only one month after their death, the bunraku programme 'Sonezaki Shinju' was first performed.

Although their mentality may be difficult to understand for most modern people, people in the Edo period sympathised with their plight a lot.
The programme caused copycat suicides and became a social problem.
Stories of lovers' suicides, then, were banned by the Edo government.

'Sonezaki Shinju' has been one of the most famous and popular bunraku programmes since it revived in 1955.
Many people visit Tsuyu-no-tenjin shrine to pray for their own success in love relationships.

The mayor of the city of Osaka has also visited the theatre recently, but he seems to be dissatisfied with the programme.
Bunraku is in a difficult situation now because of his negative attitude to financial support to the Bunraku Association.
I hope the mayor has an appreciation of cultures.

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コメント
コメント
お初天神知りませんでした
最近、角田光代さんの「曽根崎心中」を読んだばかりでもあり、人形浄瑠璃、一度見てみたいなと思っていました。天神様がパワースポットに・・・不思議なものですね。生死をもいとわない情熱が、人気を呼ぶのでしょうか。海外の人たちはどんな感想を持つのでしょうね。
2012/08/07 (火) 12:55:14 | URL | 餃子 #-[ 編集 ]
梅林さん、
角田光代さんが「曾根崎心中」を小説にしてはったんですね。知りませんでした。
舞台の曾根崎心中は単純明快なストーリーですが、
小説ともなると、登場人物の機微が詳細に描かれて読み応えがありそうですね。
今度、本屋で探してみます。
2012/08/09 (木) 08:52:17 | URL | はいど #/4P23VoM[ 編集 ]
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