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かくれんぼ / Hide-and-seek
気ままに綴る写真絵日記です。
新潟の砂丘

砂丘、と言えば、鳥取砂丘が余りにも有名です。
馬の背と呼ばれる巨大な砂の山と、
オアシスと呼ばれる湧水によって作られた池が、
雄大で美しい景観を作っています。

しかし、砂丘は鳥取だけの専売特許ではないのです。
新潟県にも、総延長は実に100 km、
海岸から内陸まで10 km に及ぶ10列の砂丘列からなる砂丘があります。
その名も、まんま、新潟砂丘です。

新潟砂丘

まぁ、鳥取砂丘の馬の背のようなのがあるわけではないし、
観光客を乗せたラクダがのんびり歩いてるわけでもありませんが、
一応、風紋くらいはあるんです。

新潟砂丘・風紋

そう言えば、新潟砂丘はNHKの『ブラタモリ』でも取り上げられてました(参照)。
新潟市も何気にホームページで宣伝しています(参照)。

でもやっぱり、鳥取砂丘の知名度に比べると、いまいち地味なんですよね...。

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空梅雨 / A dry rainy season

沖縄地方は早々と梅雨明けしたようですが、九州以北はまだ暫く梅雨が続く見込みです。
とはいえ、どうも今年は空梅雨なんでしょうか。
関西ではあまり降ってないし、
関東でも利根川水系が取水制限をしないといけない状況だし、
そういえば、今年はまだ台風も発生していないんですよね。
この分だと米の作況に影響が出たりするかもしれませんね。

それでも、紫陽花は奇麗に咲いています。

紫陽花

雨に濡れた紫陽花



Hydrangea macrophylla, which is native to Japan, is a symbolic plant of the rainy season.
Many cultivars of the species have been produced, and their flowers vary in colour and shape.
The flowers are more beautiful in wet weather.
But we have had less rain so far.
Not only hydrangea trees but also rice, Oryza sativa, needs a large amount of water.
Dry weather is a serious problem for our daily diet.

桜開花

開花宣言が出た途端に寒の戻りがやってきて、
そのせいで今年の桜は長く楽しめそうだとのことですね。
桜花の潔さ、儚さを語るにはちょっと不都合かもしれませんが、
桜目当ての訪日外国人も近年増え続けているし、
桜の経済効果も結構大きいでしょうから、
日本が明るくなる材料になると好いですね。

桜開花
2014 年夏の英国 三・四日目 / United Kingdom in the summer of 2014, days 3 and 4

エディンバラはスコットランドの首都です。

『首都』という単語から分かる通り、スコットランドは一つの国です。
と言っても、主権国家たる『グレートブリテン及び北アイルランド連合王国』を構成する、主権のない『カントリー』の一つ、という意味ですが。

歴史的な経緯もあり、スコットランド人はスコットランド人としての強いアイデンティティを持っており、
自己紹介の際には自分がスコットランド人であることをきちんと表明します。
うっかり彼らを『イングリッシュ』と紹介すると不機嫌になるので要注意です。
スコットランドには連合王国からの独立を目指す政治運動もあり、
9月18日には独立の是非を問う住民投票も予定されています。

まぁ、そんなお国柄ですから、文化風俗に対するこだわりも強いわけで。

スコットランドの文化で真っ先にイメージされるのは、キルトとバグパイプでしょう。

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エディンバラ市街地の目立つ場所に、こんなふうにストリートバグバイパーが立ち、
あの独特の音色で音楽を奏でていました。

ところで、キルトの下には下着を付けないのが正統なのだそうです。
まぁつまりは、フル○ンなわけですね。
さすがはスコットランドの首都、エディンバラと言うだけあって、
バグパイパー以外にも普通にキルトを着て歩いている人を何人か見かけましたが、
髭面のあの人とか、スキンヘッドのあの人も、
キルトの下は実はフル○ンだったりするんだろうか、と思うと、
強面でもちょっと親しみを感じたりしなくもありません。

エディンバラの街の中を歩いていると否応無しに目に入ってくるのはバグパイパーだけではありません。

エディンバラ城

エディンバラ城です。
エディンバラに着くなり、断崖絶壁の上に立つこの城の威容に目を奪われました。
朝夕の斜光線に照らされた城の姿はとりわけ美しく壮大でした。
まさしくこれが天然の要害、難攻不落という言葉がよく似合う城です。

エディンバラ城は有料で見学できますが、
しっかり見学するとかなり時間がかかりそうで、
エディンバラでの滞在時間もあまり長くはありませんでしたから、
今回はエディンバラ城見学は見送りました。次に来る時の楽しみに取っておきましょう。

エディンバラ市内には、城の他にもやたらと目立つ建物がもう一つありました。

スコット・モニュメント

スコット・モニュメントと呼ばれるこの奇妙な建物は、
18世紀にスコットランドで生まれた作家、ウォルター・スコット卿の記念碑で、
高さ61メートルもあり、作家の記念碑としては世界最大のものだそうです。
料金を払って中に入ってみると、ほぼてっぺんまで登れるようになっていました。
しかし、階段が恐ろしく狭くて、

スコット・モニュメントの階段

てっぺん近くになると、体を曲げないと階段を上がれないほどでしたから、
肥った人とか閉所恐怖症の人なんかは絶対入ってはいけない建物です。
でも、てっぺんからはエディンバラの街を一望できて、実に壮観な眺めでした。

そのスコット・モニュメントのすぐそばには、スコットランド国立美術館があります。
ロンドンのナショナル・ギャラリーのエディンバラ版みたいなものでしょうか。
入館料は無料ですが、5ポンド程度の寄付は求められます(強制ではありません)。

国立スコットランド美術館

展示作品はよく知られたものもあり、それなりに立派なコレクションでしたが、
美術館を運営する姿勢には大いに首を傾げるものがありました。
というのも、来館者がやたらと(半ば堂々と)展示作品の写真を撮っていて、
館内の監視員は殆ど咎めもせず、椅子に座って居眠りしている人までいました。
展示室には天窓があり、天窓から差し込む光で作品が見づらいことこの上なく、
また、光による作品の劣化も懸念される環境でした。
これが国立美術館とは驚きでした。がっかりです。

スコットランド国立博物館でも、
展示物の台座に寝転がったり展示物に寄りかかったりする子供なんかがいても、
親は注意しないし、博物館員が咎める様子もありませんでした。
エディンバラの美術館や博物館ではどこでもこんななのでしょうか。

それでも、古い建物をよく残している古都の景観に感心しつつ、
エディンバラでは見れる限りのものをいろいろ見て回りました。
その中でも、特に印象深いものが一つありました。

旧市街を歩いていて、「ボビーの像」の場所を示す標識をいくつか見かけました。
ボビーの像って、何だろう、と思いつつも特に気にも止めず、
たまたまその方向へ向かって歩いていると、
なにやら交差点に人だかりがあり、写真を撮ってる人もいました。
何だろうかと彼らの視線の先を見ると、そこには1匹の犬の銅像がありました。

グレイフライアーズ・ボビー

台座の碑文には、以下のように書かれていました。
「グレイフライアーズ・ボビーの愛情あふれる忠誠心に捧ぐ
1858年、この忠実なる犬は、グレイフライアーズ教会墓地まで飼い主の遺体に付き添い、1872年に死ぬまでそのそばを離れようとしなかった。
バーデット=クーツ女男爵によって建立」

どうやらこれがボビーの像ということのようですが、
これだけだとどういう犬なんだか、ちょっと分かりづらいですよね。

ボビーの像の背後には、『GREYFRIARS BOBBY'S BAR』というパブがあり、
その表の壁に、以下のような説明書きがありました。
「’ボビー’は、スコットランド市警の夜警だったジョン・グレイが飼っていたスカイテリアの名前である。彼らは2年間、片時も離れることはなかった。しかし、1858年2月、ジョン・グレイは結核のため他界した。彼はグレイフライアーズ教会墓地に埋葬された。ジョン・グレイの死後14年生きたボビーは、飼い主の墓所に座って余生を過ごしたと言われている。グレイフライアーズの庭師や管理人は何度もボビーを追い払おうとしたが、やがてボビーを哀れに思うようになった。ボビーは小屋を与えられ、時間通りに餌ももらうようになった。ボビーはどんなに天気が悪くても、一夜たりとも飼い主の墓所から離れようとしなかった。1867年、エディンバラ市長は市議会の責任の元にボビーの飼養許可を取った。ボビーは残念ながら1872年に死んだ。ボビーは神聖な土地である墓地に埋葬されることができなかったが、代わりにグレイフライアーズ教会墓地の門のすぐ内側、ジョン・グレイの墓所にほど近い場所に埋葬された。」

こ、これは......犬が好きな人なら涙無しには聞けない話ですね。
日本で言うなら忠犬ハチ公ではないですか。
そういえば、渋谷駅前にもハチ公の像があるし、
洋の東西を問わず、こういう話に人は感動して称えようとするものなのですね。
もっともボビーの像は駅前とかにあるわけではないので、
待ち合わせの目印に使われることはなさそうですが。

忠犬ハチ公との共通点と言えば、もう一つ。
ボビーの物語も2006年にイギリスで映画化されていたようですね。
日本では公開されなかったのでしょうか。一度観てみたいものです。

さて、英国の旅の四日目は、午後2時過ぎにエディンバラから、
南に下ってイングランドの湖水地方に行く列車に乗りますが、
その前にスコットランド国立美術館のレストランで昼食をとることにしました。

ウェイトレスのお姉さんに、
「一番スコットランド的なメニューはどれですか?」と訊いたら、
カレンスキンク(Cullen skink)ですね、との答えだったので、それを注文しました。
メニューの説明書きを読むと、伝統的なハドックというタラ科の魚の薫製と、
ジャガイモとリーキというネギの一種を煮込んだクリームシチューにパンを添えたもの、
と書かれていて、なるほど、大皿のクリームシチューとパンが運ばれてきました。
イギリスの食べ物は不味いなどともっぱらの悪評がありますが、
なかなかどうして、これが結構美味しかったです。

さぁいよいよ、湖水地方へ向けて出立です。
まずはマンチェスター行きの列車に乗り、
羊やら牛やらが草を食むのどかな風景を眺めながら揺られること2時間、
オクセンホルム駅に着いたら、ここでウィンダミア行きの列車に乗り換えて、
20分ほどで終着駅のウィンダミアに到着しました。
ここから更に、くそ重たいスーツケースを汗だくで引きながら歩くこと20分、
予約していた宿に着きました。

通された部屋は狭い階段を上った3階にあり(エレベータはない)、
部屋のドアを開けると何故かいきなり下りの階段があり、
この階段を下りなければベッドに辿り着けないという、
重たい荷物を持つ者にとってはなかなかサディスティックな宿ではありましたが、
経営者は優しげな女性で、印象はわりと好かったです。
まぁ取り敢えず、ここが湖水地方での二夜の宿ということになります。

続く。

2014 年夏の英国 二日目 / United Kingdom in the summer of 2014, day 2

7 月 13 日、二日目の朝は雨が上がり、時々日も射す好い天気でした。

ネス湖へは、スコティッシュ・シティリンクというバスを利用します。

citylink

シティリンクは、スコットランド国内の 200 以上の町を結ぶ広域路線網を持つバスです。
今回は、3 day explorer pass という、5 日間のうち都合の良い 3 日を選んで全路線乗り放題という切符を事前購入していました。
わずか 41 ポンドですから、今回の旅程で充分元はとれます。

インヴァネスのバスステーションから、
ネス湖の西側にあるドラムナドロケットという集落までは 30 分ほど。
ドラムナドロケットには、ネス湖を紹介する展示施設があります。

The Loch Ness Centre

もちろん、ネッシーがその主題になっていますが、
ネッシーの存在の真偽について結論を出すのではなく、
ネス湖の誕生の歴史や、ネッシー騒動をきっかけにしたネス湖探査から得られた様々な知見を展示していて、
ネッシー、というより、『ネス湖の怪物』という、
何か得体の知れない大型生物はいるかもね、
いや、いるといいな、的な内容で、楽しかったです。

とはいえ、ドラムナドロケットには、
こういった展示施設以外に目立ったアトラクションはありませんし、
ネス湖から 1.7 km ほど離れていて、ここからはネス湖は見えませんから、
ネス湖の辺のアーカート城という古城跡に行ってみましょう。

ドラムナドロケットからアーカート城まではバスで 5 分。徒歩で 1 時間弱。
バスを待ってもいいのですが、ゆっくり徒歩で向かうことにしました。

スコットランドは高緯度地域ですから、涼しい国です。
涼しい、はずなんですが、なんででしょう、やたらと汗が出てきます。
涼しいとは言っても、日差しはそれなりに夏のそれですから、
日が出ると体感的にはやっぱり暑かったりするもんですね。

予想外の汗だく状態で、バスが走り去っていくのを横目に見ながら歩いていくと、
やがてネス湖の湖面が見えてきました。

ハイランドの羊たち

羊が放牧されていて、いかにも英国的な、牧歌的な風景ですが、
羊たちはすっかり毛を刈られていて、ちょっとみすぼらしい感じになっていました。
夏ですからね。羊たちにとってもこの方が過ごしやすいのでしょう。

さて、そこから更にもう少し歩いていくと、いよいよアーカート城が見えてきました。
13 世紀に築城されて以降、幾度となく戦の舞台となり、
1692 年、遂にイングランドによって破壊され、打ち捨てられて現在に至るという廃墟です。

さぁ、城に着きました。
広い駐車場を通ってビジターセンターに入り、
そこで入場料を払って階下に降りると、城への入場口があります。

アーカート城

いかにも廃墟といった風情ですね。
日本で城跡と言えば、せいぜい石垣だけを残して、
建物そのものは影も形もないというのが多いですが、
このアーカート城は少し形を残していますね。
さすがにもう人が住めるような状態ではありませんが、
中世の古城の遺構を今に伝える貴重な歴史遺産です。

度重なる戦の果てに破壊された城は今、
草花に覆われて穏やかな姿を湖面に映していました。

ネス湖観光のハイライトはどうやらネッシーよりもこのアーカート城であるらしく、
ドラムナドロケットには立ち寄らず、まっすぐここに来る人が少なくないようで、
ドラムナドロケットよりたくさんの観光客で賑わっていました。

アーカート城はネス湖に突き出した小さな岬の上に立っており、
城からはネス湖の湖面がすぐそばに見えます。

ネス湖

この湖のどこかに、未だ正体の不明な怪物が潜んでいるのでしょうか。
この後に乗ったバスの車窓から、一瞬、湖面で何かが動いたように見えましたが、
あれは何だったんでしょうねぇぇぇ......。

さて、実は夜 8 時までにエディンバラに戻らなければならないのですが、
バスでの移動になるので、あまり長くここには滞在できません。
ビジターセンターにも見るべきものがたくさんあったし、
土産物も買いたかったし食事もしたかったのですが、
わずか 1 時間でここを去らざるを得ませんでした。

再びバスに揺られてフォート・ウィリアムという町で降り、
バス停横のモリソンズというスーパーで昼食代わりのサンドイッチを買い、
再びグラスゴー行きのバスに乗りました。

グラスゴーまでは 3 時間あまり。
バスは、氷河が削ってできた素晴らしい景色の中を、
心地よく揺れながら走り抜けます。

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英国は、ロンドンを中心に考えるとどうしても、
起伏の少ない平坦な国というイメージがありましたが、
ここスコットランドのハイランド地方はとても起伏に富んだ美しい土地です。
こんな山や谷を、かつてハイランドの戦士たちが駆け回っていたんですね。
また来る機会があれば、もっと時間をかけてスコットランドを探検したいと思っています。

そうこうしているうちにバスはグラスゴーに近づいていき、
車窓から見えるのは無機質な都会の景色ばかりになってきました。

グラスゴーのバスステーションでエディンバラ行きのバスに乗り換えです。

エディンバラ行きのバスを待っている間、バスステーションの周りを少し歩いてみましたが、

Glasgow

グラスゴーはさすがこの地域最大の工業都市だけあって、
凄い都会です。

グラスゴーの時計

そんな中に、こんな面白い形をした時計なんかがあったりして、
なかなか興味深い街です。

さぁ、エディンバラ行きのバスが来ました。
ここからエディンバラまでは 1 時間 15 分。
エディンバラには宿を二泊予約してあります。

三日目はエディンバラの街を探検するつもりです。

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It was cloudy with occasional sunshine on 13 July.

I got on the bus to go to Loch Ness.
It took 30 minutes to get to Drumnadrochit, which is a village situated on the west side of Loch Ness.

There was a museum, The Loch Ness Centre and Exhibition, in the village.

The extraordinary exhibition on the geological history and the ecosystem of Loch Ness, including the controversial Loch Ness Monster, was so exciting for me.
Although there is no scientific evidence of any mysterious monsters, the legend of the Loch Ness Monster has motivated people to investigate Loch Ness thoroughly.

Nessieland, another attraction next to the museum, was also nice.
There were exhibition of Nessie such as photographs and videos and a playroom for kids.

Urquhart Castle, which is located at a cape on the west coast of Loch Ness, is about 3 km away from this village.
It took a little less than an hour to get to the castle on foot.

Scotland was cooler than Japan, but the sunshine was very warm.
I walked dripping with sweat.
Pastoral scenes with flowers, insects, and sheep delighted me.

Urquhart Castle was being crowded with holidaymakers when I reached the castle.

Urquhart Castle was constructed in the 13th century and destructed partially in 1692.
The castle, which had experienced a lot of fighting, was standing by Loch Ness in a peaceful air.
I thought that a combination between the history of war and the mystery of the Loch Ness Monster was a bit funny.

I hurriedly left the lake because I was going to get to Edinburgh by 8 p.m..
I got on the bus until Fort William and then changed for Glasgow.

The hilly terrain of Scottish Highlands was carved out by glaciers.
The hills and valleys were the fields to fight for brave highlanders.

The bus ran across the beautiful land shaking the passengers pleasantly.

I arrived at Glasgow at 6 p.m..
Glasgow is the biggest city in Scotland and a very popular destination for holidaymakers.
But I had to set off for Edinburgh soon.

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